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すべてに、本当に必要なものは何か?が問い直されている。
社内の人員の見直しが行われ、一部では企業内失業者という言葉も生まれ、社会に不安を与えている。
しかし、表面的な人の数だけでは人の問題を考えるべきではなく、その背景と時代の流れを掴むことが必要だ。
多くの企業にとって、今後求められる人物像と、拡大期に求めていた人物像とのズレが生じている(例えば拡大することを予定して育成してきた人々にポストを用意できない等) 。
賃金体系や昇進システム・教育制度など今までの雇用システムそのものの見直しが始められ、スリムで強靭な耐久力を持つ組織再構築が各企業で真剣に模索されている。
一方で考えておかねばならないのは、高齢化社会の到来とともに近い将来に若年労働者の不足はさけられない状況にあるということ。
現状だけを見ることなく、世の中の方向性や人々の動向を見きわめながら将来を予測し、社内の人員構成をつくっていく必要がある。
企業はそれぞれ過去の歴史を背負っているものである。
変化期へのタイムリーな対応が求められる時代だが、一方で培ってきた良き特色や風土が消失するようなことがあっては大きな損失となる。
「本当に必要な人」を考えることは企業自身を再考し、将来の構想をつくることでもあるのだ。
新卒&中途採用で理想の組織づくりを日本的雇用システムといわれてきた終身雇用制は、アメリカ等から見ればずいぶんゆとりのある制度と見えたことだろう。
アメリカの場合のように不足するポジションに適当な人をモザイク状に中途採用であてはめて組織をつくり、福利厚生や教育にあまり投資をしない雇用スタイルに近づいていく傾向も見える。
働く側に厳しい時代がやってきた。
ピンポイント絞り込み採用の時代へ終身雇用制は、働く側の転職が一般化するにつれ、少しずつ崩れ始めてはいたが、ここへきて、企業の側からの見直しが始まったといえる。
しかし、終身雇用制は、精神面での企業への忠誠心を育ててきた。
同世代聞の刺激と競争を生み出し、日本の企業の活性化と強みをつくり出す有効なシステムでもあったのだ。
終身雇用制の崩壊は、日本経済の活力を低下させていくと危倶する声も少なくない。
新しい時代の中で、経済界はいかに人々が仕事に魅力を感じイキイキと働ける状況をつくり出せるかが試されているといえるだろう。
日本企業は、今後タイムシェアや契約制などの雇用システムをさらに工夫する必要がある。
また、従来の終身雇用制の良さを残しつつ、時代や企業展開に合わせた新卒採用と中途採用の組み合わせによって、各企業が理想の組織づくりに向かっていくことが必要だろう。
では、新しい時代の求める人物像は?耐久力のある強い組織をつくるために人材採用は、量から質へと向かっている。
我が社のために何をしてくれるのかが問われる時代である。
採用したい人物の切り口は個性と能力を持つ個人効率の高い人高い質を生み出す人・質管理力のある人内部十外部のパワーを有効活用できる人。
先見性と的確な判断力を持つ企業中枢神経となれる人・その人をサポートする人、などが考えられる。
全体のイメージとしてまとめると、一つの専門的強みを持ちつつ周辺の多角的な能力を持ち合わせる「一専多帯型人間」を求める時代といえそうだ。
今、企業内で余剰人員とみられている人の多くは、特定の強みを持たない他の人で代替できると考えられている人々である。
過去においてはゼネラリストとして一般管理職に昇進していくはずの人々であったり、また補助的な仕事で、いなくても大勢には影響がないと見られている人々、中高年齢層の人々などである。
しかし、こういう人々は、今までの企業の育成と要望に従って働いてきたのである。
時代が変わり企業内でミスマッチを起こしたのだ。
この人達が新たにピッタリした仕事にめぐり合えることを祈りたい。
時短や育児休暇など職場の環境が整備されていく一方で、働く側も先見性を持って自分の強みをつくることを迫られる時代になってきた。
いま一番のぜいたくは「ピッタリの仕事」。
ピンポイン卜絞り込み採用の時代へ本当の豊かさとは何か?が求められ、生活の質が追求される時代。
人生の多くの時間を費やし、自己実現を果たすための仕事の場が、自分にピッタリなことはか豊かな人生。
の必要条件といえるだろう。
高齢化社会・若年労働者不足の時代を目前に、一人でも多くの人々が、良い仕事との出会いによって働ける環境をつくっていくことが必要だ。
求人広告の役割はますます大きくなっている。
昨今は、人と仕事のピッタリ関係。
もより柔軟に幅広く拡がってきた。
東京を離れ、新天地で仕事を探し生活を始める新生活転職も一つのブームになってきた。
「空気の良い所で暮らすようになり子供のぜんそくが治った」とか、「自然に囲まれて大好きな川釣りのできる生活になった」とか、「ゆとりの持ち家が実現した」とか発想を変えて、人生の豊かさを見つけるケースも増えている。
大都会より地方の経済がバブル崩壊の影響が少ないという背景もある。
また女性の仕事環境も大きく変化している。
理系技術の仕事や営業職、かガテン。
(現業)職など、職域はどんどん拡大している。
女性に多い、ねばり強く細部の正確さを重視する特質を活かして管理的な仕事で活躍する女性も増えてきている。
専門学校・短大卒以上の人は、何らかの資格や特技を持っている女性が多い。
判歳代の女性の7割が仕事を持つ時代に入り、女性も仕事を一生の関わりの中でとらえるようになってきた。
昨今は、給与や休日よりも、手に職がつく、成長できる職場を求める傾向が出てきている。
女性もピンポイントで絞り込み個性を期待して採用する時代がきたのだ。
アメリカでは、年齢差別が禁止されているが、日本も今後の急速な高齢化に伴い、高齢者の雇用推進が不可欠だ。
ノーマライゼーション社会(共生社会)に向かって、ハンディがあっても個別の能力を活かして働ける時代にしていくことが望まれる。
一人一人の個性に合った新しい時代の「人と仕事のピッタリ関係」をつくりだしていきたいものである。
ピッタリ採用の広告表現は?企業は、ひきしまった強い組織づくりのために、ピンポイントで採用ターゲットを絞り広告をする時代に入った。
「意欲的なチャレンジ精神のある人が欲しい」といった漠然とした企業側の都合で広告を作ると、応募者のバラツキが多く不採用を量産することになってしまう。
人柄やライフスタイル・働く目的・会社にフィットし定着できる人かどうか等をきめ細かく想定して絞り込むことが必要だ。
一方、求職側も、職場について十分研究し、丁寧な仕事選びをする時代になっている。
社長の人物や社風・研修の内容など、広告の中から社風や人へのきめ細かな配慮を敏感に感じとっている。
ユーモアの質や、企業のセンスもしっかりチェックして応募するのだ。
双方のピンポイント絞り込みに対して人と仕事のベストマッチングが生まれる。
バブル崩壊は、日本の社会に様々な新しい現象を生み出した。
その中でも特に注目したいのは、首都圏から地方へのUターン・Iターンの動きである。
6月の都道府県別有効求人倍率では首都圏・関西圏が1倍を割っている一万で、多くの県が1倍を超えているのだ。
特に若年労働者不足・過疎化の問題をかかえる県などは、高い人材不足状況がうかがえる。
首都圏への人と経済の一極集中は、長らく多くの問題を生んできた。
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